去年の記憶

ユウタママです。
暑くなったと思ったら梅雨入り...そしてここ2~3日は連日30度。
パパと「去年ってこんなだった?」と話しては二人とも「記憶がないんだよね...」という答えにたどり着きます。

ユウタを失ってから、特別なイベントしか覚えていないのです。
伊豆と青森、岩手へとユウタを連れて旅をした記憶しか残っていないのです。

あまりにも空白の時間が多くて思い出そうとしても真っ白な雲の中にいるような感じ。
ユウタを抱っこした感触や手を握ったときの感覚はすぐに感じられるのに。

ぽっかり空いた記憶。

そしてその時から今までの間で、悲しいことに鮮明に覚えているのは嫌な記憶が多い。

親戚に「いい年なんだから元気なうちに次の赤ちゃんを」とか、「次はきっと女の子よ」とかいきなり電話で言われたり、意味の分からない手紙や荷物が届いたり...

それでもいろんな感情を乗り越えながら今後の道を模索してきました。
やっとパパも私もユウタと出会って見つけた喜びを何らかの形で表現していこうと心に決め、最近は割り切っています。

経験したことのない人にはわかるはずのない気持ち。
それをわかってほしいと相手に望むこと自体がちょっと違うかな...と思い始めました。

本当に寄り添ってくれる方は血のつながり云々ではないんです。
悲しみを知っているひと、心のそこから相手を思いやる心のある人。
私たちはそんな素敵な方々に恵まれて今、何とか少し進めたかな...と思います。

ユウタが教えてくれた今日という日の重さを日増しに感じるこの頃。
大事に大事に生きていけたらと思います。