秋になりました。
風がひんやりとし始め、空気も澄んできて気持ちが良い日が続いています。
今夏、小児用補助人工心臓が保険適用になりました。
それでも根治治療には程遠く、今もたくさんの子どもたちが渡航移植を目指して募金活動をしています。
今だったらユウタは生きることができたのだろうか、と不毛な問をたびたび考えます。
病気なんてなくなればいい。
それでもその願いは簡単にかなえられるものではないから、自分のできることを一つずつと自分い言い聞かせます。
今年は、なんとか保育士の試験も最終試験を残すだけになりました。
仕事も病児も含めて、まずは健常児の発達の研究の為に学びたい施設をみつけ、採用試験を受けるところです。
働きながら、病院で入院中の子どもたちの発達支援をしていけたらと思っています。
毎日沢山の宿題と格闘しながら、子どもの素晴らしい力を感じる日々です。
実習では保育園や、幼稚園、養護施設の保育園などにも行きます。
そんな中、子どもにとって自分を取り囲む環境が発達のすべてのきっかけであり、そのまま吸収することを改めて知りました。
沢山優しく話をしてくれる人が近くにいること。
気持ちを受け止めてくれ、新しい学びへのきっかけを得られる環境に在ることは子どもにとってとても大切なことです。
社会全体で、これからの未来の子どもたちを病気の子も病気でない子もみんなで支えていけたらいいなと思っています。
ユウタにあって、いつ病気になるかなんて誰にも分らないことを身をもって知りました。
自分の命を全力を尽くして生きること。
それはユウタと再会するための自分の目標です。